アジアに不健全な資金流入も、複数国で不動産が大幅上昇=日銀総裁

[東京 24日 ロイター] – 黒田東彦日銀総裁は24日、タイのバンコクで講演し、世界的な金融緩和環境が続く中で、アジア諸国に不健全な資金流入が生じている可能性があるとの認識を示した。

複数の国では不動産価格の大幅な上昇がみられており、仮に大幅な調整が生じれば不良債権が積み上がる可能性があると警告。頑健性の高い金融システム構築の重要性を強調した。

<人口動態変化へ、早い段階から対応を>

総裁は成長を続けるアジア地域について、国内所得水準の向上による豊かな中間層の形成などを背景に、従来の輸出主導型から「よりバランスのとれた成長モデルへの転換が始まっている」と指摘した。ただ、内外需のバランスのとれた成長への移行を着実に進めるためには「中長期的に取り組むべき課題がいくつかある」とし、1)人口動態の変化、2)過度な信用拡大や金融システムの不安定化リスク──への対応をあげた。