バブル膨らむ深センの不動産市場

中国の株式相場の急落で市場のモメンタム(流れ)に乗って売買する投資家は大やけどを負った。彼らが今、バブルをあおっている別の投資先がある。深センの不動産市場だ。そのバブルもまたはじける可能性がある。

 中国南部、香港に隣接する深センの住宅価格は昨年初め以降で46%上昇し、他の大都市を圧倒している。中国経済が減速する中での急騰だ。

 中国の住宅価格は最近、大都市を中心に緩やかな回復を示している。だが北京や上海、広州など他の1級都市に比べても深センの上昇率は際立っている。昨年1月からの上昇率は上海が16%、北京が10%だ。

 中国政府は2014年、不動産市場を回復させるため住宅ローン規制を緩和した。深センが勝ち組として浮上した理由は多くある。ハイテク産業が生まれつつあることや限られた供給戸数、他の大都市に比べ購入制限が緩やかなことなどだ。

 だが突き詰めれば、最大の理由は価格上昇への期待だ。不動産仲介会社の中原によると、深センでは投資目的の住宅購入者が全体の30%近くに達している。この割合は近年と比べ高い。