マイナス金利は「不動産株」に必ず火をつける!

今年1月29日に日銀がマイナス金利政策の導入を決定してから、うるう日の2月29日でちょうど1カ月が経った。そこで今回のコラムでは、1.この間の市場の動き、2.暮らしの変化、3.今後の投資方針について考えたいと思う。

 一つ目の日本の市場の動きは、ここ1カ月を振り返って簡単にまとめると以下のとおりである。

 まず株式市場だが、日経平均はマイナス金利導入前に1万7000円の水準を維持していたが、マイナス金利導入から2週間で1万5000円の大台を割り込む水準まで大きく下落した。一時は大きく戻す場面もあったが、それでもマイナス金利導入以前の水準を下回っている。

 次に長期金利の指標となる10年国債利回りは、2月9日にマイナス金利となった。わが国では初、世界でもスイスに次いで2例目だ。このことは10年国債を満期まで保有すれば「確実に損をする」ということであり、満期保有においては絶対に損をしないという国債の「安全神話」が崩壊した歴史的瞬間でもあった。

 マイナス金利政策適用の初日の2月16日、金融機関が業者間で日々の資金やりとりをする短期金融市場でも、無担保コール翌日物で10年ぶりにマイナス金利の取引が成立した。そして為替については、円ドルレートで120円前後だったものが112円前後まで円高に振れている。