ラスベガス不動産王が教える、日本人の不動産投資失敗パターン

2013年、ウォールストリート・ジャーナルが選ぶ「全米不動産ビジネスパーソン13位」に輝いたAppleton Propertiesの代表取締役社長、フィリッペ・ジアード氏。得意のエンジニアリング技術を武器に、総額2000億円以上の開発プロジェクトで成功経験を持つ。「ラスベガス王」の異名を持つジアード氏が語る、不動産投資の成功の秘訣とは? また、日本の投資家が陥りがちな失敗とは?

谷本有香(以下、谷本):「ラスベガス不動産王」と呼ばれるジアードさんですが、ご自身の投資ストラテジーは、ラスベガスだけでなく他の州や国にも応用できると思われますか?

フィリッペ・ジアード(以下、ジアード):はい、他の場所でも使えると思います。ポイントは2つあります。1つは「最悪のシナリオは何か?」を考えること。一般的に、投資家は利回りばかりを考えがちです。

もう1つは「出口戦略」を考えること。私にとってのゴールは、不動産を保有したまま含み益が上がっていくことではなく、転売してプロジェクトのリターンをしっかり回収すること。この2つが私の不動産投資戦略です。

我が社には10社以上の子会社があり、物件の修繕、物件の購入など各社それぞれに専門の役割を持たせ、不動産投資事業に必要な人材を全て自社で雇用しています。

そのため、市場が上がっているときは開発に注力し、下がっているときは最も安く物件を買い、修繕してスピーディーに売ることができるので、市場環境に関係なく利益を上げることができるんですね。

ラスベガスの不動産市場がユニークな点は、アップダウンが激しいにも関わらず、全米でもトップクラスの取引件数があることです。このことさえ理解していれば、市場が下がったからといって慌てることなく、下がっていても必ず収益を上げることができると理解し、投資し続けることができるでしょう。