不動産のネット取引

生活に必要なモノやサービスの大半は、インターネットで購入できます。ネット取引は、時間や手間が省けて、コストが抑えられ、手数料も安いのが魅力。とはいえ、不動産については物件情報の閲覧が中心で、売買に伴う手続きや交渉などは、仲介業者を通して行うのが一般的です。

 しかし、最近は個人がネットで売却できるサイトが出てきました。ベンチャー企業を中心に何社か実施中ですが、先月からはネット検索大手のヤフーとソニー不動産が提携し、新しい不動産売買のプラットホーム「おうちダイレクト」を開始しました。

 ヤフーの不動産情報サイト内にある「おうちダイレクト」は、所有するマンションを自分で決めた価格で売り出すことができます。売却希望者はオーナー登録すると、自分の住戸の推定成約価格を知ることができ、それを参考に自分で価格を設定して物件情報を掲載。購入検討者は、興味のある物件に対し、質問したり見学希望を伝えたりできます。実際の物件見学や売買条件の調整、契約、代金の決済などはソニー不動産の専門家がサポートする仕組みです。

 通常の不動産取引では、売り主、買い主ともに「物件価格の3%+六万円(+消費税)」の仲介手数料を支払いますが、おうちダイレクトでは、売り主は掲載も仲介手数料も無料で、買い主のみが負担。現在は、東京六区のマンションが対象ですが、今後エリアを拡大していく予定といいます。

 国も中古住宅の流通を促進し、物件情報のデータベース化を進行中で、中古の評価基準を定めて価格査定に反映しやすくしていきます。それに合わせ、不動産のネット取引も広がるかもしれません。
◆ポイント

所有マンション

希望の価格で

売り出すことも