不動産仲介「2億元詐欺」顛末記 騙したカネで乱立した1000店舗を一斉閉鎖

中国で不動産仲介業者が倒産するのは決して目新しいことではない。2008年にも不動産仲介業者は次々と倒産したが、今年はすでに不動産仲介業者の倒産がこの数年来で最多となっている。昨今の不動産市場の低迷によって住宅価格は下げに転じたが、住宅販売は一向に好転しない。大量な住宅在庫を抱えて苦悩する不動産開発業者は度重なる値下げで活路を見出そうとしているが、大幅な価格低下が続くことから、住宅購入予定者は様子眺めの状態にある。

 経営基盤が強固で資金的に多少なりとも余裕のある不動産開発業者はともかく、不動産仲介業者は資金的に脆弱で、住宅の売買がなければ経営は成り立たない。このため、業務量の大幅低下により経営が成り立たなくなった不動産仲介業者は次々と倒産に追いやられているのである。そうした危機に瀕した不動産仲介業者がただ倒産するだけならまだしも、“老板(経営者)”が顧客を騙して顧客から預かった住宅購入資金を持ち逃げする事件が多発している。その最大規模といえる事件が9月初旬に発覚し、中国を揺るがす大事件に発展した。