中国でなぜ国営企業が「不動産王」になっているのか

中国語で「地王」という言葉がある。日本語にすれば「不動産王」とでも言うべきだろうが、日本における「不動産王」とは意味合いが多少異なる。単に多くの不動産を保有しているというわけではなく、その地域で最も高い価格で土地を売買する人または企業に、「不動産王」(地王)というあまり名誉ではない呼称を与えるのだ。

 例えばこれまで上海楊浦区では、標準的な立地での土地取引は1平方メートル当たり5万2840元だった。それが最近、同10万元で取引されている。これまでの2倍近くになっているというわけだ。この価格では実際、ビルを建て、最終的に売り出す価格は、最低でも同9万2506元、平均にしても同12万元ではないかと言われている。ちなみに、上海のど真ん中で日系企業で働く人の手取り月給は40歳前後で1万元そこそこである。