中国の不動産株、出遅れ銘柄に手を出すのは危険

中国の不動産株に投資する際に、出遅れ銘柄に手を出すのは得策ではないかもしれない。

 中国の不動産開発会社、雅居楽地産はここ数年、一貫して同業に後れを取っている。2011年以降、雅居楽の株価は62%下落しているのに対し、業界大手の中国海外発展は66%上昇している。

 雅居楽株のPBR(株価純資産倍率)は0.4倍で、お買い得のように見えるかもしれない。この1カ月では13%上昇し、一部の同業大手をアウトパフォームしている。だが、同社株の底値拾いは見当違いだろう。

 雅居楽が23日発表した2015年12月期決算は、売上高が前年比で12%増加したものの、増益にはならなかった。投資不動産の再評価益と為替差損を除いたコア利益は40%減少した。住宅物件を値下げ販売したためだ。

 雅居楽は売れ残り物件をさばこうとしている。不動産ブームが起きていた数年前に、「中国のフロリダ」のような熱帯の島・海南島に急いで進出した。その後、現地の住宅市場は崩壊し、同社は大きなエクスポージャーを抱えることになった。この影響で、雅居楽の昨年のコア純利益率は5.6%にとどまった。ちなみに中国海外発展は18.7%だった。