中国の不動産熱、リスキーなビジネスに拍車

グラフィックデザイナーの熊美芳さん(31)は、2カ月ほど前に北京の南部地区で89万5000ドル(約9200万円)のマンションを買おうとしたが、30%の頭金に約3万ドル足りなかった。

 熊さんは差額を埋めるため、ある国営銀行の与信枠を使った。この銀行からは、好きな時に融資を受けられると言われたという。

 中国では頭金の借り入れが禁止されている。今年ノンバンクによる頭金の融資が急増したことから、当局が規制に乗り出したのだ。だが、銀行が住宅ローンに一段と力を入れていることから、リスクの高いやり方の新たな兆しがみられる。銀行が、ほとんど審査なしでマンション購入予定者に与信枠を提供するケースや、独立系融資ブローカーや不動産会社と協力して頭金融資の資金を迂回(うかい)させるケースだ。