中国の銀行融資、不動産市場へシフト

中国では不動産価格と銀行融資の間に切っても切れない関係があるようだ。

 中国の4大国有銀行が発表した2016年1-6月期決算を見てみると、融資先が企業から不動産市場へと大きくシフトしている。中国建設銀行は今週の決算発表で、居住用不動産ローンが1-6月期に前年同期比で約30%増加した一方、企業向け融資は2%減少したことを明らかにした。中国銀行では住宅ローンが25%余り増加した。

 一見したところ、各行はリスクの高い融資から手を引いている。企業向けの融資には100%のリスクウエートを適用しなければならないが、居住用不動産ローンの場合はその半分で済むため、銀行の資本状況は支えられる。

 中国の不動産価格は前年比で上昇しており、居住用不動産ローン事業は今や順風満帆のように思えるかもしれない。だが、個人向けローンは厄介な事業だ。建設銀行ではパーソナルバンキング部門の減損損失が倍以上に増え、銀行全体で同損失が13%増加した。一方、正味の利ざやは大幅に縮小した。