中国不動産市況が一段と悪化、全土に影響広がる

【邯鄲(中国)】中国全土で不動産市況が一段と悪化している。その影響は多くの家庭や企業に及び、住宅購入者や金融機関に不安が広がっているほか、不動産開発業者の破綻、建設工事の途中放棄も引き起こしている。

 こうした混乱に加え、一部開発業者が投資家から資金をだまし取る例がみられるほか、合法的企業の資金繰りが悪化して貸付金利が50%に達している都市もある。

 北京の南西約400キロにある工業都市、河北省邯鄲(かんたん)の政府関係者は、開発業者が違法に調達したとされる15億ドル(約1600億円)の回収に努めている。その大半は高利回りを約束して個人投資家から集めた資金だ。

 「自分の家族や夫の両親は、お金を回収できないのではないかとひどく心配している。(投資したのは)自分たち夫婦のマイホーム購入用の資金だった」。そう語るのはキャシー・ウォンさん(35)だ。ウォンさんは年利30%での返済を約束した不動産業者に50万元(約900万円)を預けた。