中国不動産業、破綻加速か 信託商品の償還額、来年最大規模に

冷え込む中国の不動産市場で信託商品が過去最大規模の償還を来年に控え、債券ファンドの間で不動産開発会社の破綻が増えるとの観測が強まっている。

 中国の調査会社、用益信託によると、不動産信託の2015年の償還額は2035億元(約3兆3300億円)。今年の1090億元のほぼ倍だ。4~6月期(第2四半期)の新規信託商品は407億元と、ここ2年余りで最低。こうした商品を通じ、富裕層の資金が資金調達が難しい中小の建設企業に流れている。

 マニュライフ・アセット・マネジメントの債券チームのアジアクレジット責任者、フィオナ・チョン氏は「貸付信託のデフォルト(債務不履行)は今後、大幅に増加する」と予想。「販売低迷に苦しむ中国の不動産会社の破綻が増えても驚きではない。昨年は借り入れ資金で積極的に土地を購入した上に、資本市場へのアクセスも乏しいことから、キャッシュフローが圧迫される恐れがある」と述べた。