海外勢、不動産買いに思わぬ援軍

海外投資家による国内の不動産投資が活発化している。アベノミクスで不動産価格の上昇期待が続くところに、日米金利差の拡大などを見越した外国為替市場での「円安」という動きが思わぬ援軍として加わったからだ。円安が進むと、円換算で海外勢の購買力が高まる。足元の円相場は対ドルで1ドル=107円台と6年ぶりの水準に下落。米国の金融緩和の縮小観測などを背景に円安傾向は今後も続きそうで、海外勢の不動産買いの動きを後押ししそうだ。

今年6月に完成した三井不動産レジデンシャルの高級マンション「パークコート千代田富士見ザ タワー」(東京都千代田区)。買い手の中に、中華系の富裕層が名を連ねたことが関係者の話題を集めた。

 ある大手企業が入居する都内のオフィスビルでは、その企業の本社移転後、ビル購入にインドネシアの財閥系投資家が興味を示す。仏保険大手アクサグループは、キリンホールディングス本社が入る大型ビル「中野セントラルパーク」(東京都中野区)の一部を取得した。東京駅前の大型ビル「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」も、シンガポール政府投資公社(GIC)が有力な買い手として名が挙がっている。