礼金や更新料は日本独特の仕組み…不動産取引慣習に変化の兆し

ビルオーナーが預かる敷金が最低水準にまで下がっている

2016年11月18日の朝刊で日経新聞が「(不動産大手のCBRE社の発表によると)オフィスビルに入るテナントがビルのオーナーに払う預かり金が過去最低水準に下がっている」と報じました。
具体的には、2011年には東京で賃料の9.5カ月分程度だった預かり金が、現在は9.1カ月程度まで下落、大阪では同10.5カ月分だったものが10カ月分を下回る水準となっています。

預かり金(預託金)とは、敷金や保証金など、賃料とは別に入居者がオーナーに支払うおカネで、退去時に原状回復費用を差し引いて入居者に返還するのが一般的な商習慣となっています。
オーナーはこの預託金を退去時まで金融機関に預けて運用することも多いものです。
しかし、日銀のマイナス金利政策などにより運用益を得るのが難しくなり、特に中小ビルのオーナーが預託金の水準を引き下げることで入居を促進しています。