良好な不動産市況を背景に上昇が期待されるアジアREIT

アジアREITを代表するシンガポールREITと香港REITは、年初来好調なパフォーマンスとなっており、特に7月以降、世界株式が概ね横ばいで推移するなか、アジアREITは上昇を維持して推移しています。その背景として、アジアREITの成長期待の高まりと同時に、中国の成長鈍化への懸念が後退したことが挙げられます。7月に中国で発表された経済指標は、6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が6ヵ月ぶりの高水準となり、また4‐6月期国内総生産(GDP)成長率は今年の政府目標と同水準となる前年同期比7.5%に加速するなど、良好なものが目立ちました。4月以降、景気下支え策が打たれたこともあり、中国景気への回復期待が拡がっています。

アジアREITは、小売、オフィス、ホテル、産業などの保有物件からの賃料収入を主な収益源としており、今後収益性の向上が期待されています。例えば、近年シンガポールと香港の海外(中国本土を含む)からの訪問者数は増加傾向にあり、観光客の消費拡大に伴なうショッピングモールの収益増加やホテル需要増加の恩恵を受けると考えられます。また、アジアのビジネスの中心地であるシンガポールと香港のオフィスは、旺盛な需要が絶えず、足元で空室率が低下していることに加え、供給が低水準であることに伴ない、今後の賃料上昇が見込まれます。