英国の商業不動産、EU離脱決定後に価値低下

英国が住民投票で欧州連合(EU)離脱を決めてから2カ月がたった今、同国の商業不動産の価値は下がったとの見方が大勢を占めている。

 だがどれぐらい下がったかについては、誰も確かなことは言えない。

 不動産仲介会社CBREによると、英国全体の不動産の価値は7月に3.3%低下した。指数算出会社のMSCIは2.8%低下したと発表した。ノルウェーの政府系ファンドは、ブレグジット(英国のEU離脱)決定を理由に、運用する英国の不動産ポートフォリオの評価額を5%引き下げたことを明らかにした。英国の不動産ファンドを運用するアバディーン・アセット・マネジメントは当初、同ファンドの評価額を17%引き下げたが、直近の引き下げ幅は5%となっている。

 英不動産市場への衝撃を和らげてくれそうなのは英ポンドだ。ポンドは住民投票以降で11%下落しており、すでに英国の資産を保有している外国人には痛手となっているが、外国人が新たに購入する場合は大幅な割安価格で手に入れることができる。