運用難の地銀、不動産融資に傾斜

不動産投資会社のロードスターキャピタルは、過去最長となる50年ローンを地域金融機関から借り入れることに成功した。返済リスクを減らすため長期融資を希望していた岩野達志社長は「これまでは30年でも長いと思っていた」と驚く。貸し出し競争が激化する中、運用難の地方銀行など地域金融機関はリスクと引き換えに不動産融資を伸ばしている。

 ◆乏しい収益源

 日本銀行によると、不動産業向け貸出金の残高は3月末時点で、1970年の統計開始以来最大の67兆6991億円まで伸びている。

 SMBC日興証券のリポートによると、特に地銀は昨年1年間の融資増加分のほぼ半分が不動産業向けだった。リーマン・ショック以降の7年間で、地銀(全国地方銀行協会加盟行)が不動産業向け貸し出しのシェアを26.5%から35.7%に伸ばす一方、大手銀行は同時期に41.6%から38.9%に減らしている。